宮澤賢治銅像

テキスト

なし

出典

花巻農学校実習田における肖像写真(大正14年頃撮影)

所在地

花巻市葛1地割 県立花巻農業高校 羅須庭園



碑について

 2006年、花巻農業高校の創立100周年を記念して、同校内の「羅須庭園」に「宮澤賢治銅像」が建てられました。除幕式は、賢治忌である9月21日に、恒例の「賢治先生を偲ぶ会」とともに行われています。
 制作は、日展理事長でもある彫刻家の橋本堅太郎氏です。

 賢治の銅像としては、盛岡市材木町の「イーハトーブアベニュー」に「宮澤賢治坐像」がありますが、これが全国で2つめでしょうか。意外と少ない理由は、新聞記事によれば「これまでは宮澤家の遺族が、『像建立は賢治精神に反する』として難色を示してきた」からなのだそうです。

 実際に像が現われてみると、下の写真のようにある角度から見ると有名な写真のとおりで見慣れた感じがするのに、冒頭の写真のように、これまでは眺めることのできなかった角度から宮澤賢治という人の姿を見られるというのが、新鮮で不思議な感じがします。
 限られた情報から立体像を造らなければならない制作者も大変だとは思いますが、橋本堅太郎氏は、実際にご遺族にポーズをとってもらったりして研究したのだそうです。

 ところで、この像の元になった有名な写真については、「賢治は目を閉じているのか開いているのか」という議論があります。今回の銅像では「開いて」いますが、「賢治の事務所」の加倉井さんによれば、遠野市の「みやもりホール」で公開されているこの写真の実物を詳細に観察すると、「目を閉じている」ように見受けられるとのことです。
 皆様も、もし宮守へ行かれる機会があれば、ぜひ調べてみて下さい。


旧羅須地人協会の建物と宮澤賢治銅像

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