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2016年6月 7日 マルカンデパート閉店(付・とらや)

 いよいよ本日6月7日をもって、花巻市上町にある「マルカンデパート」は、いったん閉店となりました。今日は朝10時の開店前から長い行列ができ、午後7時に惜しまれながらシャッターが閉じられたということです。

マルカンデパート貼り紙 右の写真は、この4月に行った時に目にした貼り紙ですが、「43年」というのは今の場所で営業を始めてからの年数で、店そのものの創業は1960年だったということですから、「同い年」の私としては、個人的にも寂しさが身にしみています。

 しかし一方で、本年3月の閉店発表を受けて、このデパートの運営引き継ぎに名乗りを上げた「花巻家守舎」の小友康広代表取締役は、去る5月31日に記者会見を行い、「基本的に存続できるめどは立った」として、運営引き継ぎの準備に入る方針を明らかにしてくれました。
 まだ、耐震工事など大規模改修に必要な資金調達は難航する可能性もあり、事業に着手するかどうかは8月に最終判断をするということですが、計画が順調に進んだ場合には、来年2月の再オープンを目ざすということです。

 現時点では先行きは予断を許さないものの、花巻市の上田東一市長も6月3日に記者会見を開き、「ビルの耐震工事費用の一部を市が負担したり、市の中央地区振興センターを一つのフロアに移転しテナント料を払うなどの形で支援する用意がある」と述べるなど、周りの応援態勢もかなり整ってきている感はあります。
 花巻家守舎では、6億円とされる大規模改修の費用うち、2億円はインターネットを通じたクラウドファンディングの手法で、6月中旬頃から寄付金を募るよう計画しているとのことですので、全国のマルカンファンの方々もぜひご注目下さい。

 私としては、3月上旬にマルカン閉店のニュースを聞いて、6月7日までには訪問できるチャンスはもうないかもしれないと思っていたのですが、その後4月28日に何とか都合が付けられたので、飛行機で行ってまいりました。
 デパートの入口に貼られていた紙は冒頭のとおりですが、エレベーターで6階の食堂に着くと、混雑のために「メニューの制限」も行われているようです。

マルカン食堂メニュー

 少なくとも今の経営形態のもとでは最後になるであろうマルカンの食事として、何を選ぼうかと迷ったのですが、ナポリタンスパゲッティとトンカツとサラダのコンビネーションによる名物メニュー、「ナポリカツ」=660円にしました。
 下の写真が、運ばれてきた「ナポリカツ」です。

ナポリカツ

 メインのナポリタンはたっぷりボリュームがありますし、たくさんのハムやタマネギに甘酸っぱいケチャップは、懐かしい「昭和風味」という感じです。一皿でもうお腹いっぱい。

 そして食後のデザートには、やっぱりお約束の「これ」ですよね。

マルカンソフト

 マルカン名物ソフトクリーム180円。岩波新書と高さを比べるとご覧のとおり。25cm以上ありますが、割り箸で食べていくと、あっという間です。

 ごちそうさまでした。

マルカン大食堂

 さて、お腹も満たされてマルカンデパートを後にすると、それから賢治生家の前を通って、豊沢町で「花巻納豆」を買ったり、盛岡へ移動して「高洞山」を見たりしたのですが、夜は盛岡市南大通にある居酒屋「とらや」に行くことにしました。

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 ここは、太田和彦氏が全国の呑み屋をめぐる『居酒屋百名山』という本にも登場するお店で、以前からとらや外観一度行ってみたかったのですが、日曜祝日はお休みという営業日の関係で、個人的にはこれまでなかなか都合が合わずにいました。
 今日は幸い平日なので、開店時刻の午後5時に合わせて店に向かいます。
 やがて見えてきた外観は、右写真のような感じで、縄のれんにも年期が入っています。

とらや店内 5時5分頃に入店すると、まだお客さんは誰もおらず、私が一番乗りでした。太田和彦氏の言う「貫禄のあるお母さん」に迎えられて、年月で磨かれぴかぴかのカウンターに腰を下ろします。
 この時点では確かに誰もいなかったのですが、私が腰を下ろすや否や、どんどんお客さんは入ってこられて、5時30分の時点では8割方、5時50分にはもう満員となりました。店内が、あっという間に笑い声の絶えない賑やかな空間に変貌していく様は、このお店の繁盛ぶりを何より示してくれました。

焼き鳥 注文したメニューの一部をご紹介すると・・・。
 まず右は、しっかりとした大きな身の「焼き鳥」ですが、奥に見えるウズラの卵が乗った大根おろしを付けて食べるという趣向が、ユニークです。
 熱燗のお酒は、近くの紺屋町の「菊の司」で、写真のように分厚い硝子のコップで飲むのが素敵です。

豆腐 続いて右は、このお店の名物の一つでもある「豆腐」です。
 このしっかりとした豆腐は、湯豆腐のように温められていて、その上に鰹節、ネギ、海苔がたっぷりと盛られています。豆腐そのものの味にもコクがあって、『居酒屋百名山』においては太田和彦氏も絶賛の一品です。

あみおろし 三つめは、「あみおろし」です。
 これは、「アミタケ」というキノコをゆでて、醤油をたらした大根おろしで和えて食べるものなのですが、アミタケ独特の歯ごたえ、粘り、旨みが最高です。シンプルでありながら、これも素晴らしい酒の肴です。

 というような感じで、6時半くらいまでいくつかのお料理とビールに、お酒を3合ほど楽しんで、バスでホテルに帰ったのでした。


とらや看板

written by hamagaki : カテゴリー「イーハトーブ・グルメ

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