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2013年4月29日 賢治セミナー『宮沢賢治と北三陸』

NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」 今月から始まったNHK朝の連続テレビ小説は、宮藤官九郎の脚本で三陸の「北限の海女」を描く、「あまちゃん」です。
 お話の舞台は「北三陸市」という架空の町ですが、これは現実の岩手県久慈市を題材にしています。また主人公アキの親友ユイちゃんが住んでいるという設定の「畑野村」は、久慈市から三陸鉄道で南に40分ほどのところにある、下閉伊郡田野畑村がモデルですね。
 私は第2週から毎日録画して視聴する体制に入っているのですが、朝ドラでこんなことをするのは、やはり岩手を舞台としていた2007年の「どんど晴れ」以来のことです。
 これはドラマとしてもなかなか面白いですし、何と言っても宮本信子と小泉今日子という大物二人のキャラクターが最高です。もちろん、北三陸の風物に毎回触れられるのも、大きな楽しみとなっています。

 ということで、今や全国的にも視聴率20%を越える注目を集めている北三陸地域なのですが、このたびこの場所を舞台として、賢治ファンの皆さんも、「じぇじぇ!(‘ jj ’)」と驚くような企画が実現しました。
 「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」の主催によるセミナー、『宮沢賢治と北三陸』がそれで、6月29日(土)・30日(日)の2日間、花巻発のバスで北三陸地方―久慈市、野田村、普代村、田野畑村―を訪ね、この地区における賢治の足跡や作品、またそれにちなんで建立されている詩碑をめぐり、賢治の旅と、一昨年の津波や現地の実情に思いを致すという、中身の濃いバスツアーです。
 現時点で発表されている予定は、次のようになっています。

期日: 2013年6月29日(土)・30日(日)
会場・宿泊先国民宿舎 えぼし荘 
定員: 40名
参加費: 12,000円
申込み宮沢賢治学会イーハトーブセンターまで
  Tel: 0198-31-2116   Mail: kenji.info@kenji.gr.jp
  (5月1日より受付を開始し、定員になりしだい締め切り)
日程
 第一日(29日)
  (1)出発 イーハトーブ館 10:00
         新花巻駅(東北新幹線)10:15
  (2)バス移動 久慈海岸経由 野田村 えぼし荘着 15:30
  (3)講演 「北三陸海岸詩篇群について」(仮題)16:00-17:30
      講師: 交渉中
  (4)夕食・懇親会 18:30-
 第二日(30日)
  (5)講演 「三陸海岸の賢治碑について」(仮題)9:00-10:00
      講師: 浜垣誠司(京都市)
  (6)実地研修 普代村、田野畑村の賢治碑 10:00-12:00
  (7)バス移動 岩泉経由、盛岡駅停車 15:30
            新花巻停車、イーハトーブ館着 16:30

 私は2日目に、津波後の三陸の賢治詩碑の状況をお話する予定です。また1日目の懇親会でも、野田村、普代村、田野畑村の合唱団の皆さんとご一緒に、余興を披露させていただくかもしれません。

 さて今この時期に、賢治を愛する方々とともに三陸を訪ねるという企画には、はかりしれない深い意味があると思います。このような貴重な機会に、私のような余所者がお話をさせていただくというのは大変に恐れ多いことに感じられ、ご依頼をいただいた時にも、自分がはたしてその任に堪えられるかと躊躇しました。
 しかし、これまで北三陸で出会い、お世話になった方々への「恩返し」と言うとこれはまたおこがましいことになってしまいますが、とにかく何でも私に今できることは、しなければならないと思った次第です。

 本格的な夏を前にした三陸に、皆様もぜひお越し下さい。

 ・・・海岸の人たちはわたくしのやうな下級の官吏でも大へん珍らしがってどこへ行っても歓迎してくれました。沖の岩礁へ渡らうとするとみんなは船に赤や黄の旗を立てゝ十六人もかかって櫓をそろへて漕いでくれました。夜にはわたくしの泊った宿の前でかゞりをたいていろいろな踊りを見せたりしてくれました。たびたびわたくしはもうこれで死んでもいゝと思ひました。(「ポラーノの広場」より)

written by hamagaki
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