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2006年8月17日 帰途

 朝起きると、室蘭はやはり雨でした。昨夜、やきとりをちょっと食べすぎたので、朝食はクロワッサン1個と牛乳だけにして、東室蘭駅から8:13発の「スーパー北斗」に乗りました。

 列車は、室蘭からちょうど噴火湾の縁に沿って走ります。それにしても噴火湾というのは、きれいな円周の形をしていて、もちろん「湾」ですから360度閉じた円ではないのは当然ですが、室蘭から森までぐるっと走ると、角度にしたら240度くらいは反時計回りにまわる感じです。
 室蘭では雨の中を発車したのに、10分ほど走ると青い空と海になり、またしばらくすると一面の雲に覆われるなど、天候がくるくると変わるのは、近づきつつある台風のせいでしょうか。
 まるで、列車が噴火湾の円周に沿って走ると、天気の切り替えのダイヤルか何かが回るような仕組みになっていて、それで空模様が順に遷っているのではないかとか、変な錯覚にもとらわれたりしていました。ちなみに下の写真は、晴れ間がのぞいた時に、車窓から見えた噴火湾です。

噴火湾(車窓から)

 昨日も書いたように、賢治は1924年の修学旅行引率の時は室蘭港から海路をとったのですが、1923年の「オホーツク挽歌」の旅の時には、8月11日の明け方にこの沿岸を列車で走り、「噴火湾(ノクターン)」を記したわけです。

 列車は「森」駅でいったん海に別れを告げ、賢治がさらに10年前の1913年の盛岡中学修学旅行で訪れたという「大沼公園」を通っていきます。それにしても、賢治が宿泊した記録も残っていたという大沼の「五月館」という旅館が2年前に全焼したというのは、ほんとうに残念なことですね。

 その後、函館から「白鳥」で本州の方に渡って、青森からの経路は、昨日のちょうど逆をたどります。新花巻で列車を降りて花巻空港に向かい、夕方に伊丹空港へ向けて飛び立ちました。
 この夏の旅行はこれで終わりですが、じつはまた来月も、花巻には行くことになりそうです。

 というのは、夜になって自宅に戻ると、宮沢賢治学会イーハトーブセンターの大会実行委員会から手紙が来ていて、今年の「宮沢賢治研究発表会」において発表が許可されたとのことでした。先月に申し込んでいたのですが、その返事がちょうど来ていたのです。

 ただ今日はこれくらいにして、この件についてはまた日をあらためて記すことにします。

written by hamagaki : カテゴリー「賢治紀行

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コメント



浜垣さま

 こんばんは。

 東北から北海道までの長旅、お疲れさまでした。北海道に渡って、さらに白老、苫小牧、札幌辺りをまわってくるかなと想像しておりましたが、花巻に戻っての帰宅のようですね。

 いろいろと得るもののあった旅行のようで何よりです。旅の途中、リンクまでいただきありがとうございました。「〔つめたい海の水銀が〕」の件は、ホームページを両方見てくださる方が多いので、私見ながら、誰か気付くかな?程度に触れてみました。(ご本人からのご指摘、恐縮いたします!)

 9月の学会の研究発表の方もユニークそうですね。都合がつけば私も出席したく思います。ではまた。

投稿者 賢治の事務所員 : 2006年8月18日 00:14

 賢治の事務所員さま、コメントをありがとうございます。

 今回は日数の都合で、北海道に一足踏み込むだけで、すぐに帰ってきてしまいました。それにしても先週の、九州から北海道へと日本列島を駆け抜けられたご旅行には、遠く足下にも及びません。その節は、「緑いろの通信」にてたくさんの美しい写真を堪能させていただきました。

 また「湯の島」の件は、ほんとうに感謝申し上げます。おかげさまで、列車が浅虫温泉を通過する時には、ちゃんと心の準備をしてカメラを構えることができました。

 9月には、花巻でお会いできれば幸いです。長旅のお疲れの出ませぬよう。

投稿者 hamagaki : 2006年8月18日 23:12


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