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2003年9月21日 2003賢治忌(2)

 どんよりと重たい曇り空ですが、雨は降っていません。なんとか天気は持ちそうな感じです。

 ホテルで朝食をすませると、まず胡四王山の宮沢賢治記念館に行ってみました。今日はここで、開館記念日の行事として、 胡四王神楽の奉納が行われるのです。舞台の設営で予定時刻より少し遅れましたが、9時半頃から記念館前のスペースで、 中学生や高校生による舞いがはじまりました。さっきまで目の前で子供っぽく騒いでいた男の子たちが、古風な装束を着けて舞台に上ると、 まるで何か高貴なものに憑依されたかのように、優美な所作に入っていきました。
 その後すこし記念館を見ると、また駅前に戻ってレンタサイクルを借り、市内をあちこちぶらぶらすることにしました。 何となくひまそうに見えたのでしょうか、「駅はどっちですか」とか「賢治の詩碑はどこですか」とか、何度もあちこちで道を尋ねられます。

 お昼前に豊沢川をわたって、今夜の舞台になる詩碑前広場に来てみました。まだ誰もおらずがらんとしていました。ここに数時間後は、 何百人という人が集うのです。
 お昼はマルカンデパートの6階展望大食堂で、380円のカレーライスを食べました。昔ながらの黄色っぽいカレーですが、 案外クミンなどのスパイスがちょっときいていたりして、この値段でこの味は立派です。
 それから階を降りて、小型のクッションや使い捨てカイロなど今晩のためのグッズを買いそろえ、この庶民的な「デパート」を出ました。
 あと吹張町の「エセナ」にある「賢治の広場」 をのぞいたり、「林風舎」 で小さなグラスを買ったり、本屋に寄ったり、イギリス海岸まで行ってみたりしたあと、4時頃に下根子桜に着きました。

 すでに、「賢治祭」と書かれた提灯に明かりはともされ、広場までの道には小さなぼんぼり=「夢灯り」が並んでいます。 ゆっくりと歩いて詩碑前に出ると、広場に敷かれたビニールシートには、もう何人もがすわって待っていました。私も献花をした後、 よさそうな場所を選んで三脚を据え、ビデオカメラをセットします。
 定刻の5時半が近づくと、天気予報のとおり詩碑の後ろには夕焼けも見えてきました。そして、南城小学校の子どもたちの「どっどどどどうど… 」の歌で、2003年賢治祭が開幕したのです。

 今年は第一部の全篇をビデオに撮ったので、いつかそのうちにこのサイトにアップして、 インターネット上から賢治祭の記録を見られるようにしたいと思っています。ただ手もとのパソコンのハードディスクに、 デジタルビデオ編集をするほどの余裕がないので、ちゃんとしたものができるのは来年になってしまうかもしれません。 どうかしばらくお待ちください。

 8時すぎに始まった「第二部 座談会」にも少しだけ参加して、いろいろなお話を聴くことができましたが、帰りの時間の関係で、 8時40分頃に詩碑前広場を後にしました。停めておいたレンタサイクルにに機材一式を積み、花巻駅を目ざしました。夜道の鼻歌は「精神歌」 です。

 駅からは、21時25分発の盛岡行き普通列車に乗りました。この次に花巻に来るのはいつになるだろう、と自問します。 車内には何人か、賢治祭のパンフレットを手にした人も見かけ、少しうれしくなりました。
 盛岡駅には22時4分に着きました。食事はどうしようかと思いましたが、時間がないので、駅前のコンビニのおにぎりです。 駅のベンチで食べて22時30分頃にバス乗り場に行くと、もうたくさんの若者たちがにぎやかにバスを待っていました。

 22時40分、 東京行きの夜行バスに乗りこみ、毛布をかぶりました。23時頃には車内の電気も消えてまっくらです。

written by hamagaki : カテゴリー「賢治紀行

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